乾燥材のシリカゲルでドライフラワーづくりができると知り、早速やってみた!
ドライフラワーといえば、カットした花を吊るして乾燥させて、色が抜けて茶色っぽくなっているイメージだが、シリカゲルを使うと花色もほとんどそのままに、美しいドライフラワーをつくることができる。
作成後は花びんに挿したり、ジャムの瓶などに入れて長く楽しんだりと、アレンジのしかたも豊富である。
ひとまず、春に咲いたバラを含めた何種類かの花で、密閉容器内で長く楽しむドライフラワーを作成してみた。
シリカゲルでのドライフラワーづくり・手順
用意するもの
・ シリカゲル
ドライフラワー用の、粒の細かいもの。
お菓子の乾燥材のような粒状のものよりも、粉末状の方が花びらのすき間などにも入りやすい。
・ ドライフラワーにする花
バラやラナンキュラスなど、がくにしっかりと花びらが付いている花がやりやすい。
バラの場合、5~7分咲きくらいの状態がよさそう。
・ シリカゲルを入れる容器
食品用のタッパーなど、密閉できるもの。
・ ワイヤー
ドライフラワーを枝にくくり付けたりなどのアレンジをする場合は必要。
・ 飾る容器
ジャムのビンや花瓶など。長持ちさせたければ、密閉できる容器の方がよさそう。
作製手順のまとめ
(ドライフラワーを枝などに巻き付けてアレンジする必要がなければ、以下の③・④は不要。)
① タッパーにシリカゲルを1〜2cmほど入れておく。
② ドライフラワーにする花を用意する。バラ等はがくの下1cmくらいのところでカットしておく。
③ ワイヤーの先を5mmほど、L字型に折り曲げておき、花の表から裏に通す。まち針などであらかじめ小さな穴を空けておいた方が、スムーズに通せる。
④ シリカゲルに埋め込むため、ワイヤーの先は丸めてまとめておく。
⑤ タッパーのシリカゲルに花を上向きに埋め込む。
⑥ 残りのシリカゲルを上からかけていく。なるべく花の形が崩れないように、周りから入れていくとよい。花びらのすき間にもしっかり入れる。
⑦ フタをして10日~2週間ほど放置する。
⑧ シリカゲルからそっと花を取り出す。
たったこれだけの手順で、初心者でもほとんど失敗することなく、綺麗なドライフラワーを作ることができる。
作製手順(画像付き)
① タッパーにシリカゲルを1〜2cmほど入れておく。
タッパーの大きさは、つくりたいドライフラワーの数に応じてお好みで。
② ドライフラワーにする花を用意する。
庭などに咲いている花をカットして用意。
バラ等はがくの下1cmくらいのところでカットしておく。
バラ等の場合、あまり咲き進んでいるものだと花びらが取れやすいので、5~7分咲きくらいのものがよさそう。
パンジーやノースポール・オステオスペルマムなども試してみたが、かなり花びらが取れやすくて難しかった。
③ ワイヤーの先を5mmほど、L字型に折り曲げておき、花の表から裏に通す。
100円ショップやホームセンターなどで売っている、ワイヤー(針金)を通す。
L字の部分が軽く引っかかって固定されるまで引っ張る。
ワイヤーは緑色のものが自然な感じでおすすめ。
まち針などであらかじめ小さな穴を空けておいた方が、スムーズに通せる。
ここでは少し太いものを使っているが、もう少し細い方がきれいに仕上がるかも。
がくの膨らんだ部分に、横からワイヤーを通してもよい。
④ シリカゲルに埋め込むため、ワイヤーの先は丸めてまとめておく。
ワイヤーがまっすぐ伸びたままだとシリカゲルに埋め込みにくいので、ワイヤーは丸めておく。
⑤ タッパーのシリカゲルに花を上向きに埋め込む。
シリカゲルに軽くグイっと押し込むように固定する。
花びらが広がってしまわないように、多少整えながら。
⑥ 残りのシリカゲルを上からかけていく。
写真ではかなり適当に上からかけているように写っているが、花の真ん中から先にかけると花びらが広がったり形が崩れてしまう。
なるべく花の形が崩れないように、周りから入れていくとよい。
花びらのすき間にもしっかり入れる。
1段目がすべて埋まって、まだ高さに余裕があったので、2段の海苔弁当のように追加で埋めてみた(葉っぱは乾いた後かなり崩れやすかった)。
さらに欲張って3段目(笑)。
花を用意している間に出たバラの花びらも、そのままドライにしてみることに。
⑦ フタをして10日~2週間ほど放置する。
全部埋まっている状態で静かにフタをして密閉し、2週間ほど放置。
ちょっと時間がかかるが、タッパーを見るたびに楽しみな気持ちが膨らむ。
⑧ 10日~2週間後、シリカゲルからそっと花を取り出す。
新聞紙などにシリカゲルを出して、花を取り出す。
乾いた花はもろくなっているので、崩れないように少しずつ。
取り出した後の様子。
写真だと「これがドライフラワー!?」と思ってしまうような花色だが、触ってみるとすっかり乾いているのがわかる。
ドライフラワーにすると、花の大きさは一回り小さくなる。
ドライフラワーを飾る
花瓶やジャムのビンなどに入れてアレンジする。
できたドライフラワーは、簡単には平たい皿などに並べたり花瓶などの容器に入れるだけでもいい。
ただ、空気が湿っていたりすると少しずつ湿気を吸って戻ってしまったりもするようなので、ここでは密閉できるビンにシリカゲルとともに飾っておくことにした。
初めにシリカゲルを1cmほど入れる。
お菓子などの粒状のシリカゲルと違い、まるで青い砂浜の砂のような感じなので、そのまま入れても割ときれい。
その上にドライにした花びらを敷いてみた。
花びらが敷かれていると素敵かな……? と思ってやってみたが、その後たくさんの花を入れると、それと混じってよく分からなくなった(笑)。
これはやらなくても問題ないかも……。
上からどんどん積むと重みで崩れてしまいそうな気がしたので、一緒に乾かしておいたバラの枝にワイヤーでくくりつけてみる。
こんなふうに同じ枝から違う色のバラが本当に咲いていたら面白いのだが(笑)。
シリカゲルが多少土台になるので、そこに軽く挿すような感じで瓶に入れる。
他の花も、適度に間に入れていく。
容器の大きさよりもたくさんつくってしまったので、少々窮屈な感じ(笑)。
もう少しすき間を空けた方がきれいだったかも?
こういうのはセンスだと思うので、配置の練習が必要かな……?
室内に置いた様子。
花ははかなく散ってしまうのが宿命だが、こうしてシリカゲルでドライフラワーにするとその美しさが長く楽しめる。
上から見た様子。
フタが透明な容器を選べば、さまざまな方向から楽しむことができる。
( ↓ こんな感じの密閉保存容器を使いました。100均とかでも売っていると思います)
おわりに
花色がほとんどそのままの状態でドライフラワーをつくれると知り、さっそく試してみた。
四季咲きのバラ等は年に何度も咲いてくれるとはいえ、花期と花期の間は花が見られなくて寂しい気持ちにもなるが、こうしてドライフラワーにしておくと一年中綺麗な花を見ることができる。
さらに、置く場所も問わないので、家の中の様々な場所に飾って楽しむことができる。
自分はアレンジのセンスがないので、とりあえず容器に入れただけのような状態で飾っているが、いろいろな飾り方を試してみるのも楽しそうである。
( ↓ ドライフラワーづくり、パート2をアップしました!)