園芸店で見かけて衝動買いした、このミヤコワスレ(都忘れ)。
名前から想像できる通り、日本産の園芸品種である。
自分の庭づくりには「イングリッシュガーデンを作りたい」という志向があるので、必然的に和風の花よりも洋風の花を選んで植えることが多い。
しかし、和風の花でもこのミヤコワスレやキキョウのように、洋風の庭にしっくりはまるような植物は積極的に庭に取り入れていきたいと思っている。
植える場所に気をつければ、ほとんど手間いらずで毎年花を咲かせてくれる、ガーデニング初心者向けの宿根草・多年草である。
ミヤコワスレ(都忘れ)の特徴と育て方
「ミヤコワスレ」は、日本の各地に自生する「ミヤマヨメナ」の園芸品種名。
ミヤコワスレにはいくつかの品種があり、この「江戸紫」は紫色の花をたくさん咲かせる、花付きの良い品種。
春に花が咲き、夏には多少の葉を残してほとんど地上部がなくなり、また涼しくなると大きくなってくる。
原種が日本に自生する植物であることから、基本的には放置でもよく育つが、夏の暑さにはそれほど強くないので、半日陰などの涼しい場所が適しているとのこと。
花言葉は「別れ」「しばしの慰め」など。
花期
わが家で今年咲いたのは3月~6月初めくらい。
ただし購入時の3月に咲いていたのは、販売のため花期が早められていたと思われるため、本来の花期は4月~5月くらいらしい。
大きさ
草丈30 cmくらい。幅は20 cmくらい。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとはほかの花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。特に何もしなくても冬を越す。
耐暑性はそれほど高くないので、日陰~半日陰の涼しい場所に植える方がよい。
あまり日当たりがよすぎる場所だと、徐々に消えてしまうことも。
植え付け、成長記録
3月下旬
苗を購入して植え付け。
今にも咲きそうなつぼみがたくさんついている。
5日後、早速最初の開花!
さらに5日後、ほかの花も咲いてくる!
4月上旬
暖かくなってきて、どんどん花が増えてきた!
日に照らされる姿が美しい!
4月下旬
すっかり満開!
周囲の宿根草等もだいぶ茂ってきているが、30 cmほどの高さに揃って咲いてくれるので、花壇の2~3列目にちょうどいいという感じ。
5月上旬
5月に入ると少し花の勢いがなくなってくるが、まだ咲き続けている。
5月中旬
そろそろ花の終わりが近いか?
新しい花はなかなか咲かなくなってくる。
5月下旬
ほぼ花の終わり。
花がら摘みだけしておいて、しばらく葉は残しておく。
6月中旬
花はすっかりなくなったが、地際を見ると新しい葉が出てきていた!
このまま夏に向けて地上部はほとんどなくなり、この地際の葉だけの状態で夏を越す。
うまく夏越しできればまた秋~冬に芽吹くらしい。
おわりに
紫色の可憐な花に惹かれて植えたミヤコワスレ「江戸紫」。
3月~5月とそこそこ花期が長いので、一年草と割り切っても十分楽しめるとは思うが、何とか夏を乗り切ってまた来年も楽しませてほしいものである。
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)