一昨年の初めに何となく植えたミニスイセン「ティタティタ」が、今年も綺麗な黄色い花を見せてくれた!
初夏~冬は完全に地上部がなくなるので、存在すら忘れていた1月頃になって急に緑色の葉を出してきて、わりとすぐに花を咲かせてくれる。
一度植えたら、放置でも何年も花を楽しむことができ、ガーデニング初心者向けの宿根草・多年草である。
スイセン・ティタティタの特徴と育て方
ミニスイセンと呼ばれる仲間で、いわゆる普通のスイセンよりもかなり小さく、20 cmくらいにまとまる。
「ティタティタ」とは、「ひそひそ話」という意味らしく、頭を寄せ合って内緒話している様子に似ていることから名づけられたらしい。
発音の問題で、「チタチタ」「テータテート」などとも呼ばれる。
花言葉は「私のもとへ帰って」「自己愛」など。なんか切ない感じ(笑)。
花期
3月。花期は2週間くらいと短め。初夏~冬は地上部がなくなる。
大きさ
縦横20 cmくらい。寄せ植えにするなら、後方で主役にしてもいいか。花期が短いが、存在感のある葉は5月末くらいまでは残る。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。肥料は開花前だと咲きにくくなることがあるようなので、開花後か花後に。
花がら摘み&花後の管理
花後は、花茎の根元から切り取る。
来年また咲くための栄養を蓄えるので、葉は残しておく。
5月~6月頃には枯れて地上部がなくなり、また冬に芽吹く。
昨年の記録
苗を植えて2年目、再び芽吹いたスイセンが、すっかり花壇の向こう側を向いて咲いてしまった記録はこちら。
花が咲く向きが決まる理由(植物ホルモンのはたらき)などについても書いています。
今年の芽吹き~開花の様子
2月中旬
昨年の花後、花茎の根元から花がら摘みをして、葉っぱだけ放置していたら、5月末~6月頃には葉が枯れて地上部がなくなった。
その後すっかり存在すら忘れていたが、2月中旬、また芽が出ているのを発見!
こちらが存在を忘れていても、季節になるとまた芽を出してくる……。
宿根草とは実に律儀なものである(笑)。
2月下旬
2週間ほどで、だいぶ葉が伸びてくる!
別の場所に植えていたもう1株は、芽吹いたことにも気づかず、いつの間にかこんな感じで葉を茂らせていた(笑)。
こちらの方が日当たりがいいのか、既につぼみが黄色くなってきている。
3月上旬
日当たりがいい方の株が先に開花!
一旦咲き始めると、あっという間に満開になる。
今年もこの黄色い可憐な花に出会えた!
その頃、初めに芽吹きに気づいた方の株は、つぼみがようやく黄色くなってくる。
日当たりの違いによるものか、株の個性なのかは分からないが…。
3月中旬
どちらの株も満開!
ラッパのような花が、「春ですよ~!」と元気に告げてくれている感じがする。
3月下旬
開花からおよそ2週間ほどで花期が終わる。
花期の短さだけは少し残念な点だが、それだけに、ひとときの春を見逃さずに楽しもうという気にもさせてくれる。
花が枯れたら、花茎の根元から切り戻し、葉はそのまま残して来年の開花の栄養を蓄えてもらう。
ムスカリとのコラボ
やや花期の終わりかけの頃、ようやく伸びてきたムスカリの花とのコラボが実現した!
青紫と黄色のコントラストが美しい!
スイセンは花期が短いので、もう少し遅かったらコラボが実現しないところであった。
ちょうど花期のリレーをしているような感じである。
おわりに
まだ花壇が寂しかった頃にホームセンターで見つけて、何となく植えたスイセン・ティタティタ。
当時はそもそも宿根草だということも知らずに植えたので、その後3年目の今年まで楽しませてもらえるとは思ってもいなかった。
短い花期を終え、また来年の春に出会えることを楽しみにしている。
( ↓ 1~2年目の様子や、花の咲く向きが決まるしくみなどについてはこちら!)