タイトル、かっこよく書いてますが……要するに2年目のスイセンが、みんなあっちを向いて咲いたのです(笑)。その経緯と、花の向きが決まる仕組みの話などを…。
このスイセンは、作ったばかりの花壇の寂しさを埋めるために勢いで植えて、地上部がなくなった後はその存在すら忘れていた。
たまたま手前に植えたシロタエギクが巨大化したので、その裏には何も植えずに、放置していたのが幸いしたのである。シロタエギクの妨害がなければ、確実に忘れて掘り返して、ニチニチソウとかの一年草を植えていたと思う(笑)。
放置でも毎年花を咲かせてくれて初心者向き。
スイセン・ティタティタの特徴と育て方
花期
3〜4月くらい(ネットでは11月くらいからと書いてあったりするが…?)
大きさ
ミニスイセンと呼ばれる種類で、いわゆる日本スイセンよりだいぶ小さい。高さも幅も20cmくらい。
増やし方
基本植えっ放し。球根で増える。
水やり
地植えなら不要。
肥料
昨年は全くやってない(存在すら忘れてたので笑)。発酵油かすを他の花に撒いたので、結果としてスイセンの肥料にもなったかもしれない。花後は球根の成長のために液肥をやってもいいらしい。
花後の処理
枯れた花は摘む。チューリップと同じく花後も葉は残して、球根の成長を促す。葉が枯れたら切る。
「ティタティタ」って…?
「ティタティタ」というのは、フランス語で頭を寄せ合ってヒソヒソ話をしている様子を表しているとのこと。発音の問題で他に「テータテート」「チタチタ」などとも呼ばれるようだが、何となく「ティタティタ」が可愛らしくてお気に入りである。
花の向きの原理
昨年は開花苗を買ったので花壇前面を向くように植え付けた。
ところが今年は初めに書いたように、花が全て花壇の裏側を向いてしまった。
この場所は家の東側(花壇の前面は西側)なので、主に陽がさす方向を向いていることになる。
このようになるのは植物ホルモンの働きによるものだろう。「オーキシン」という植物の成長を促すホルモンは陽の当たらない側でよく働くので、結果として植物は太陽の方へ向かって伸びることになる。
主にヒマワリなどで顕著だと思うが、スイセンも多分そういうことなのだろう。
(↓ 文章だと伝わりにくいので、 絵を描いてみました。赤い点がオーキシンです。)
※ 高校の生物の授業を思い出しながら書いてみました。細かいところで間違っていたらすみません。
昨年〜今年の記録
2月、寂しい花壇の彩りとして植え付け。このときは完全にこっちを向いています。
通常は3月〜4月くらいが花期だと思うが、開花苗のためか3月後半には花が終わり、葉だけになる。
5月中旬頃には葉が茶色になったので地際で切り取る。というか、軽く引っ張ると抜ける。
その後、地上部がなくなったので夏の他の草花の旺盛な成長に目を奪われ、存在をすっかり忘れる(笑)。
1月上旬、芽が出ているのを発見!忘れててごめんなさい。
2月中旬、最初の花が開花!
現在、3月上旬。すっかり咲き揃う。完全に向こうを向いているので、道路側に回り込んで撮っています。存在を忘れていたことに腹を立てているかのようである(笑)。
花壇からは後ろ向きになってしまったが、逆に言うと道路から見ると正面向きである。
自分の通勤時や、散歩するご近所さんの目を楽しませるためには、そちら向きの方が都合がいいかも?(ポジティブ)
皆さんもスイセンを地植えするときは植える向きに注意しましょう…。2年目は太陽の方向を向きます(笑)。